「だろう? 例えば好意を持っているのならそんな態度を取らない。僕は絶対そんな事をしない。ごめん、この話はやめようか。せっかくみんなで遊びにきたんだから楽しもう」

 その後は植物園に行きオフィーリアは白い花に興味を示していた。その後植物園内カフェのテラスで休憩をすることになった。オフィーリアはジェラートを注文していて美味しそうに食べていた。こんな細い身体のどこに入るんだ……そう思うほど楽しそうに味わっていた。

「ここのミルクジェラートも美味しかったです」
 
「近くに牧場があるから新鮮なミルクが入るみたいだね。領地のジェラートとはやはり味が違うのかい?」

「そうですね。こちらのジェラートも美味しかったですけれど領地のものはもっと濃厚でそれでいてさっぱりしています」

 僕達の会話を聞いていたオーナーが話しかけてきた。

「もしかしてそのジェラートを出している店はカルメル領にある店ではないですか?」

「はい、そうです。ご存知でしたか?」

「もちろん。ってお嬢様ではないですか! 僕は去年までカルメル領にいてお嬢様が美味しそうにジェラートを食べる姿に感銘を受けもっと沢山の人にカルメル領の美味しさを広めたい。と思って王都へ来て独立したのです」

 オフィーリアが美味しそうに食べる顔を見て独立? なんだが妙に腹立たしいな。僕の知らないオフィーリアを知っているとか!

「まぁ、それは嬉しいですわ」
「おぼっちゃまはお元気ですか?」

「えぇ。おかげさまですっかり元気よ……それもこれも皆んなが良くしてくれたからだわ」


 面白くない……