「それは嬉しいです。ロイヤルな気分になれますね」
王太子殿下の紋章の付いた箱に入っている。成績が上がったおかげでフローリア様と知り合いルシアン様、ジルベルト様とお友達になって、今日は王宮にまで……なんだか怖くなってきた。
「お兄様も帰ってくるって言ってたから来るかもしれないわ。わたくしお友達が少な、いえ。いませんから……初めてのお友達でお兄様が喜んでくれて……恥ずかしいわね」
「ステファン様は(噂とは違って)お優しいですね。先ほどは何度もフォローしてくださったし」
フローリア様のお兄様とお呼びするのも小公爵様とお呼びするのもおかしいとなって、名前で呼ぶことを許された。もう何が何だかわからなくなってきた。
お父様やお母様に相談するとお父様は
『うちの娘がなんてこった』
みたいな感じでお母様は
『失礼のないようにお付き合いなさい』
だったし、リューは
『持ってるね、姉様』
くらいな軽い感じだった。サツマイモレシピを王太子殿下にお渡しすると、カルメル伯爵家は太っ腹だなと驚かれた話をした。
「レシピを独占するシェフは少なくないからねぇ。でもシェフも先生も喜んで提出したし、王太子殿下も悪いようにはしないと言ってくださったから、問題ない。その後陛下の口にも入ったそうだし、今年の植え付けでサツマイモのイメージがガラリと変わるだろうね。うちの娘が食いしん坊で役に立つことがあるんだな」
「まぁ、失礼ですね! 私は癒し系なんですからね」
学園でのキャッチフレーズ? を家族に言うと皆笑っていた。
「もっと丸々としたらキャラクター的にも良いのかも」
むかっ! リューめ!! 絶対に太ってなるものか! と心に決めた。リューに歩かされているおかげで脚力はある。か弱かったリューに運動をさせられるなんてね。
「こら、またオフィーリアを揶揄って!」
お母様がお茶を口にしてピタッと止まった。
「あら、このお茶……」
「王太子殿下から頂いたお茶を淹れてもらったの。ロイヤルな香りだね」
「そうね。うちの娘今後どうなるのかしら……」
「これは早く婚約者を作っておかないとまずいかもしれないな。これから近寄ってくる子息には気をつけないと……ハイエナになりかねない」
王太子殿下の紋章の付いた箱に入っている。成績が上がったおかげでフローリア様と知り合いルシアン様、ジルベルト様とお友達になって、今日は王宮にまで……なんだか怖くなってきた。
「お兄様も帰ってくるって言ってたから来るかもしれないわ。わたくしお友達が少な、いえ。いませんから……初めてのお友達でお兄様が喜んでくれて……恥ずかしいわね」
「ステファン様は(噂とは違って)お優しいですね。先ほどは何度もフォローしてくださったし」
フローリア様のお兄様とお呼びするのも小公爵様とお呼びするのもおかしいとなって、名前で呼ぶことを許された。もう何が何だかわからなくなってきた。
お父様やお母様に相談するとお父様は
『うちの娘がなんてこった』
みたいな感じでお母様は
『失礼のないようにお付き合いなさい』
だったし、リューは
『持ってるね、姉様』
くらいな軽い感じだった。サツマイモレシピを王太子殿下にお渡しすると、カルメル伯爵家は太っ腹だなと驚かれた話をした。
「レシピを独占するシェフは少なくないからねぇ。でもシェフも先生も喜んで提出したし、王太子殿下も悪いようにはしないと言ってくださったから、問題ない。その後陛下の口にも入ったそうだし、今年の植え付けでサツマイモのイメージがガラリと変わるだろうね。うちの娘が食いしん坊で役に立つことがあるんだな」
「まぁ、失礼ですね! 私は癒し系なんですからね」
学園でのキャッチフレーズ? を家族に言うと皆笑っていた。
「もっと丸々としたらキャラクター的にも良いのかも」
むかっ! リューめ!! 絶対に太ってなるものか! と心に決めた。リューに歩かされているおかげで脚力はある。か弱かったリューに運動をさせられるなんてね。
「こら、またオフィーリアを揶揄って!」
お母様がお茶を口にしてピタッと止まった。
「あら、このお茶……」
「王太子殿下から頂いたお茶を淹れてもらったの。ロイヤルな香りだね」
「そうね。うちの娘今後どうなるのかしら……」
「これは早く婚約者を作っておかないとまずいかもしれないな。これから近寄ってくる子息には気をつけないと……ハイエナになりかねない」