ルシアン様にはバレていた!

「少し……」

「さすが賢いな。一位は財務大臣の子息だ」

 こそっと耳打ちされた。面倒な事になりそうだった! セーフ!! 偶然だけど!

「因みに二位は侯爵家の子息で騎士団長の嫡男」

 おっと……


 その後僕はなぜか騎士団長の子息に目をつけられ仲良く? なり、双子の妹を押し付けられ婚約する事になった……

 この双子なぜか僕にべったりなんだが悪い気はしない……

「カレンさん、リューのことお願いしますね。我が弟ながら良い子なの!」

「はい。オフィーリアお義姉様! こちらこそよろしくお願いしますわ!」


 カレンははっきりした性格で、父と母とも仲良くしてくれて田舎の領地にも喜んでついてくる様な子だった。積極的すぎるところはあるけれど、僕にはそれくらいが良いのかもしれない。


【番外編 完】