ランチタイムは、誕生日会の話になった。フローリア様やステファン様が来てくれたことにより私の誕生日に箔がついたのは言うまでもない。ステファン様は王太子も呼んでも良かったんだが公務でな……と言った。
 ステファン様の話を聞きたいので聞き耳を立てている周りの招待客が驚いていた。もちろん私も! 王太子殿下が単なる伯爵家の私のような令嬢の誕生日会になんて来なくて結構ですからっ! 畏れ多すぎるのよーー!


「殿下も参加すれば良かったのに。楽しかったし、招待客も多過ぎず少な過ぎずちょうど良い会だったわ。私達の事も挨拶程度で後は好きにさせてくれていたし、気取らない素敵な会だって思ったわよ」
 
 やっぱりフローリア様は天然のお嬢さ、いえお姫様なんだわ……普通は王太子殿下を気軽に誘えないって!