「そうだね。あのテラスは居心地が良いし邪魔が入らないところは気に入っているからね」

 高位貴族の愉快な仲間達? しか利用できない為私もフローリア様たちと知り合うまで知らなかったもの。

 教室に入るとおめでとう。と祝福の言葉をかけられた。嬉しいものですね。

「見たわよー! 朝から仲がよろしいようで」

 スザンナがニヤニヤとした顔で近寄ってくる。

「……うん。あ、スザンナ誕生日パーティーに来てくれてありがとうね。プレゼントもありがとう」

「どういたしまして。こちらこそ誕生日会に呼んでくれてありがとう。まさかフェロウズ小公爵様までお越しになるとは……すごいね、オフィーリア」

「私はたまたま良くしてもらってるだけだもん。フローリア様と親しくさせてもらっているから」

「そんな事ないわよ。嫌なら来ないもの。お忙しいでしょうからね。スイーツコーナーも凄かったね。飾り付けも可愛かったわ!」
「それもシェフ達が頑張ってくれただけだもん」

「……あれ? なんか卑屈になってない? 皆、オフィーリアが喜ぶ顔が見たいから用意してくれたり、参加してくれたりしたんでしょう」

 ……! そうだわ。

「そうよね。スザンナありがとう、忘れていたことを思い出したような気がするわ。大事よね、バカだわ」

「ステキな婚約者も出来たんだから幸せになってね! 結婚式には呼んでよ」
「気が早いわねぇ。でも結婚式をするならロワール領の教会で挙げたいなぁー。ステンドグラスがステキなの。町もすごく綺麗だからスザンナも絶対気にいると思うよ」

「あら、それは行ってみたいわね。王都で式を挙げる事が令嬢の憧れなのにね。という事はオフィーリアは結婚したらロワール領に行っちゃうの?」
「うん! でもリューがいるからしばらくは王都にいるかも。領地に行ったとしても領地同士が近いから割とすぐに会いに行けるんだよ」

 スザンナと話をしていたらあっという間に授業が始まった。そして授業の内容を聞いていて理解が深まっていることも実感した。ルシアン様のおかげで苦手科目も克服ね!

 そしてまたあっという間にランチの時間になる。教室にはジルベルト様が迎えに来てくれた。爽やかな笑顔を振りまくものだから周りの令嬢達も顔を染めているわ。キラースマイルだ!