「ジルベルトと遊んでくる! と言ったら“あら、そう”と言っていた。何かを察していても聞かないでくれるが、後から聞いてくるだろうからその時は言ってもいいか?」

 絶対に聞いてくるだろうな。答えなかったらルシアンが責められるだろう。それは申し訳ない。

「いいけれどオフィーリアには言わないで欲しいんだ。心配かけてしまうから」

「ははは、了解。フローリアにもそう伝えるよ」
「頼む」


 僕は平和的解決で話し合いでも良かったんだが、決闘の方が楽なのかもしれない。どっちが上か分かるだろう。



 次の日聞かされた内容はオフィーリア見守り隊5は解散。僕への見方も変わったようだ。ただ問題は……

「ジルベルト君、おはよう!」

 と()見守り隊5の子息が声をかけてくるようになった。オフィーリアがいても構わずに!

「……あぁ、おはよう」
「おはようございます」

 オフィーリアが答えると満足気味に顔を赤く染める。オフィーリアに近寄るなという誓約はどうなったんだ! と聞く。
 
『オフィーリア嬢が一人の時は声をかけないし、近寄らない! 君に挨拶をしようとしたらオフィーリア嬢が偶然いただけだ!』

 と言う。

『約束は違わない! 安心しろ』

 となぜか上から目線だったが、それくらいで目くじらを立てるとオフィーリアに不審がられるから多めに見てやる事にした。