早速ドレスを選びに来ました。このお店は以前からジルベルト様の家が懇意にしているとの事です。

「最近は丈の短いものも流行っていますよ。よろしかったら試着されてみますか?」

 確かに……カジュアルなパーティなどでは丈の短いドレスを着ている令嬢もいる。短くなった丈はふくらはぎ程だったのが今では膝丈まで短くなっている物もある。お母様はくるぶし丈でも短くなった。と言い躓くことが減って良いわよねぇ。って言った。


「はい」
「え! 着るの?」

 ジルベルト様が驚いていた。なんで?

「なんでって、試着をしないとどんなものか分からないもの」
「……そう、か。そういうものなのか……いや、しかし、」

 変なジルベルト様は放っておいて試着してみることにした。素材はシルクで滑らかで軽くて動きやすそう。

「少しすーすーしますけれど軽くて良いですね」

 短めの丈だけど可愛いデザイン。

「まぁ! とてもお似合いですよ。ロワール様をお呼びします。ふふっ婚約者様ですね」
「はい」