ガリ勉反対! と言っていた過去の自分に喝を入れたい! 今のまま上の中の下なら問題なくAクラスなんだろうけれど、上位者のお茶会に参加したい生徒たちがガリ勉を始めているって聞いた。なんでまた私達の学年は優秀な人が多いのよっ!

「あぁ、そんなことか。お安いご用だ。皆で同じクラスだと楽しいだろうな。任せてくれ、オフィーリアのAクラスを約束しようではないか」

 最高の味方を手に入れました!

「やったなオフィーリア」
「うん! ルシアン様ありがとうございます」

「それは大事ね! 今のままでも大丈夫だと思うけれど念には念をって言う事ね!」

 次のテストで今のまま成績をキープ出来れば問題はないのだけど、公爵家と侯爵家の子息令嬢はAクラスが決定しているといっても過言ではない。勿論私達とは子供の頃から教育されている内容が違うと思うけれど忖度も……ある! 大きな声では言えません!!

「よろしくお願いします!!」

 ジルベルト様なんてBクラスでも良いよ。僕もBクラスに志願すれば良いだけの話だよね。って言ったの! そうですね、お願いします。なんて言うわけないでしょうが! ちょっとケンカに(初めて)なりそうだったわ! バカにしてっ! って言うと笑って私ならそう言うと思ったって言ったの。ジルベルト様を私のレベルに合わせるわけにいきませんから、それなら私がレベルを上げるしかない! 使えるものは使うし、こんな頭ならどれだけでも下げて見せましょう!

「もうすぐ社交界デビューもあるしその前に婚約しちゃわないとね」

 私が狙われる! って言われているけれど、ジルベルト様の人気が凄いの! ジルベルト様は本当に優しいし笑った顔とか照れた顔とか本当に……カッコイイの! だから……不安になる。私の取り柄といえばよく食べてよく寝ることだし……成績だってちょっと普通より良いくらいでフローリア様やルシアン様に比べたら至って普通の子だし……

「オフィーリアどうしたの? お菓子を食べすぎてお腹でも痛いの?」

 ……今日はそんなに食べていませんよ?

「どうした?」

「早く婚約しないとジルベルト様が誰かに取られるかと思って……」

「ははっ、それはないだろう! ジルベルトはずっとオフィーリア一筋なんだから舞い上がっていて他の令嬢なんか眼中にないぞ」

「……ずっと?」