「おめでとう! 嬉しいわ」
「ジルベルト! やればできるじゃないか!」

 フローリア様とルシアン様に婚約前提のお付き合いをする事となった。と話をしました。

「ありがとうございます……」

 恥ずかしいけれど、二人には聞いてほしいし祝福の言葉を貰って嬉しい。

「それでいつ婚約するの?! ジルがダメだったらお兄様を紹介しようと思っていたのよ」

「それは、それだけは……やめてくれ」

 いやいや、公爵家に嫁になんていけないでしょ! 無理無理! ジルベルト様に激しく同意した。

「それなら……従兄弟でも」

「ジルベルトを揶揄うのはやめてやってくれ。良かったな。オフィーリアもジルベルトをよろしく頼むな。僕で力になれる事ならなんでもするからな」

 ジルベルト様と目が合い、頷いた。

「本当にいいですか! お願いがあります」
「ん、どうした? 勢いが……凄いな」
「ルシアン様にしか頼めませんもの!」

「それは妬けちゃうわよ! 私ではダメなの?! 何か欲しい物でもあるの?」

 フローリア様が何が欲しいの! 婚約の記念のプレゼントならなんでも買ってあげるわよ! と言ってくれましたがそうではなくて……それにフローリア様の言うなんでもって怖いわ。

「次の学年からは成績順でクラス分けがあるじゃないですか! ルシアン様、フローリア様、ジルベルト様と同じクラスになれたら楽しいだろうと思って……今の成績だと絶対とは言えないのです。それに私の先生も領地に行ったままで勉強は頑張りますけれど、足りないところを補填してもらいたくて……」