「よく来たねえ。座って座って」





今お茶いれるからっ、と張り切っているしいちゃん。
わたしと聖里くんは並んでイスに腰をかけ、しばらくしてしいちゃんもお茶の入ったコップを持ってわたしたちの前に座る。





「今日、一緒にご飯どう? って思ったんだけど、しいちゃん、いい?」


「大歓迎にきまってる! なぎさが彼氏作るなんてはじめてだからうれしくて……」





テンション、高いなあ。
聖里くんも緊張してるからか喋んないし。
やっぱりいきなりは失敗だった……?





「ね、お名前は?」


「あ……榛名、聖里です」


「聖里くんね! かっこいい男の子捕まえたねえ、なぎちゃん」





もうやめて、しいちゃん……恥ずかしいから……。
顔が熱くなってるわたしは、このあとの聖里くんの爆弾発言で、より一層顔を発火させることとなる。