「串翁」は会社から5分程の所にある串焼きの居酒屋だ。私も会社の人と何度か行った事はあった。歩きながら課長に言った。
「さっきはありがとうございました。」
「うん、あまり気にするな。あいつは村田が休むといつもああだからな。」
「課長が言ってくれてよかった。うれしいです。」
「悔しがってたじゃないか、ずいぶん。」
「はい。」
「まあ一応先輩だしうまくやれよ。おだてときゃいいんだよ、ああいう奴は。」
「はい、そうですね。大人ですね、課長は。」
「大人って当たり前だろ。アホか、お前は。」
呆れたように課長は笑った。緊張が解けた。引き戸を開けて店に入った。
カウンター席についてビールを飲みはじめた時に岩崎さんが来た。
「お疲れ、先にやってたぞ。」
課長が言った。
「お疲れ様でした。」
と私も言った。岩崎さんは椅子に腰掛けながら
「中生。」
とオーダーした。岩崎さんの分がきて改めて乾杯した。
「古川には困ったもんだな。村田がいないと。岩崎も朝から何か言われてただろ。」
と課長が言った。
「まあいつもの事ですけどね。さっきは久しぶりの大爆発でしたね。」
と課長に答え、私に
「凄かったね。びっくりしたでしょ。」
と言った。
「ええ、まあ。」
と私は曖昧に答えた。
「川村も負けじと食ってかかってたけどな。お前もなかなか根性あるよ。」
と課長が言った。
「だって悔しくて。」
と私は言った。
「あれだけ怒鳴られると泣いて何もいえないかと思いきや言い返してたもんな。」
と課長が言った。
「すいません。課長と決めたルートなのに効率悪いとかって頭にきて。」
「いいんだ、いいんだ。まあ飲め。なんか食うか?」
「さっきはありがとうございました。」
「うん、あまり気にするな。あいつは村田が休むといつもああだからな。」
「課長が言ってくれてよかった。うれしいです。」
「悔しがってたじゃないか、ずいぶん。」
「はい。」
「まあ一応先輩だしうまくやれよ。おだてときゃいいんだよ、ああいう奴は。」
「はい、そうですね。大人ですね、課長は。」
「大人って当たり前だろ。アホか、お前は。」
呆れたように課長は笑った。緊張が解けた。引き戸を開けて店に入った。
カウンター席についてビールを飲みはじめた時に岩崎さんが来た。
「お疲れ、先にやってたぞ。」
課長が言った。
「お疲れ様でした。」
と私も言った。岩崎さんは椅子に腰掛けながら
「中生。」
とオーダーした。岩崎さんの分がきて改めて乾杯した。
「古川には困ったもんだな。村田がいないと。岩崎も朝から何か言われてただろ。」
と課長が言った。
「まあいつもの事ですけどね。さっきは久しぶりの大爆発でしたね。」
と課長に答え、私に
「凄かったね。びっくりしたでしょ。」
と言った。
「ええ、まあ。」
と私は曖昧に答えた。
「川村も負けじと食ってかかってたけどな。お前もなかなか根性あるよ。」
と課長が言った。
「だって悔しくて。」
と私は言った。
「あれだけ怒鳴られると泣いて何もいえないかと思いきや言い返してたもんな。」
と課長が言った。
「すいません。課長と決めたルートなのに効率悪いとかって頭にきて。」
「いいんだ、いいんだ。まあ飲め。なんか食うか?」