マリとランチを終え席に戻った。カウンターの脇を通ると森沢がチラっと私とマリを見た。(やな感じ)と思ったが気にしないですぐ外出に出た。
18時頃帰社すると古川さんという営業がビザのスケジュールカレンダーを見てぶつぶつ言っていた。
眉間にシワがよっていて良くない兆候だ。古川さんが不機嫌なのは一緒に組む事がある村田さんという営業が今日病欠してしまったせいらしい。
代わりに予定していなかった訪問先が入ってきたからだ。彼は朝から苛々しているようだった。
古川さんは帰社した私を見て
「お前、何能率悪い動きしてんだよ!」
といきなり怒鳴った。私はびっくりして
「え?何がですか?」
と聞いた。周りにいた他の人間は電話中の人まで私と古川さんを見ている。
「何がじゃねえよ!無駄な動きするなって事だよ。」
古川さんが唾を飛ばしながら怒鳴って私を睨みつけた。私は唖然としながらも反論した。
「無駄な動きってどういう事ですか?課長とも相談してこれしかないってルートで回ってるんですけど。」
古川さんは私が反論したせいで余計頭に血が上ったようで更に大声を上げ
「なんだと?お前ら俺達が稼いできてやってるのに偉そうな事言うな!」
と怒鳴った。
私はわなわなしながら課長に目で助けを求めた。課長は目線と手の動作で他の営業に仕事に集中するようにしてからこちらにやってきた。支店長も来た。
「どうしたの?」
と支店長が私と古川さんを見て言った。古川さんは支店長が来たので少し慌てた様子で言った。
「川村さんが能率悪い動きをしているものでつい大きな声を出してしまって・・・」
「能率悪くありません!」
私は悔し涙が溢れてくるままに言った。
「まあまあ」という感じで原田課長が手で私を制した。
支店長がスケジュールカレンダーを手に取り
「何が能率が悪いの?」
と古川さんに聞いた。
「いや今日もアメリカ行って明日もまた六本木方面何カ所か回るみたいだから。」
と古川さんが言った。私が反論しようとしたところを原田課長が制した。
「それは申請時間の都合とかあるのはお前だってわかるだろ?俺たち営業がパスポートなんか揃えるタイミングもあるしな。
アメリカはどうしても今日中には入れる必要があってそのあとカナダも今日入れなきゃ間に合わないからアメリカの後でカナダが入ってるんだ。
明日のUAEとかソ連とかはアメリカ、カナダより余裕があるから明日にしてある。
川村が勝手に行ってるんじゃなくて俺がスケジュール組んで川村に行かせてる。能率云々文句があるなら川村じゃなくて俺に言え。」
低く冷静な声で課長は古川に言った。
18時頃帰社すると古川さんという営業がビザのスケジュールカレンダーを見てぶつぶつ言っていた。
眉間にシワがよっていて良くない兆候だ。古川さんが不機嫌なのは一緒に組む事がある村田さんという営業が今日病欠してしまったせいらしい。
代わりに予定していなかった訪問先が入ってきたからだ。彼は朝から苛々しているようだった。
古川さんは帰社した私を見て
「お前、何能率悪い動きしてんだよ!」
といきなり怒鳴った。私はびっくりして
「え?何がですか?」
と聞いた。周りにいた他の人間は電話中の人まで私と古川さんを見ている。
「何がじゃねえよ!無駄な動きするなって事だよ。」
古川さんが唾を飛ばしながら怒鳴って私を睨みつけた。私は唖然としながらも反論した。
「無駄な動きってどういう事ですか?課長とも相談してこれしかないってルートで回ってるんですけど。」
古川さんは私が反論したせいで余計頭に血が上ったようで更に大声を上げ
「なんだと?お前ら俺達が稼いできてやってるのに偉そうな事言うな!」
と怒鳴った。
私はわなわなしながら課長に目で助けを求めた。課長は目線と手の動作で他の営業に仕事に集中するようにしてからこちらにやってきた。支店長も来た。
「どうしたの?」
と支店長が私と古川さんを見て言った。古川さんは支店長が来たので少し慌てた様子で言った。
「川村さんが能率悪い動きをしているものでつい大きな声を出してしまって・・・」
「能率悪くありません!」
私は悔し涙が溢れてくるままに言った。
「まあまあ」という感じで原田課長が手で私を制した。
支店長がスケジュールカレンダーを手に取り
「何が能率が悪いの?」
と古川さんに聞いた。
「いや今日もアメリカ行って明日もまた六本木方面何カ所か回るみたいだから。」
と古川さんが言った。私が反論しようとしたところを原田課長が制した。
「それは申請時間の都合とかあるのはお前だってわかるだろ?俺たち営業がパスポートなんか揃えるタイミングもあるしな。
アメリカはどうしても今日中には入れる必要があってそのあとカナダも今日入れなきゃ間に合わないからアメリカの後でカナダが入ってるんだ。
明日のUAEとかソ連とかはアメリカ、カナダより余裕があるから明日にしてある。
川村が勝手に行ってるんじゃなくて俺がスケジュール組んで川村に行かせてる。能率云々文句があるなら川村じゃなくて俺に言え。」
低く冷静な声で課長は古川に言った。