私と渚は車に乗りこんだ



「どこに行くのか教えてよっ」


『まぁ着けばわかるからさっ』


そんなの当たり前じゃんっ

薬指には、婚約指輪がキラッと光っていて


どこに連れていかれるかもわからないけど


自然に笑顔になってしまう



「ねぇ、渚…」



『ん?』



「私、渚に甘えすぎてないかな?自分にやりたいことないからって大学にも行かないで、ましてや働きもしないんだよ?」




渚は呆れたようにため息をしてこう言った



『甘えなんかじゃない、俺のが優姫に甘えてると思うし、それに甘えてくれた方が嬉しいしさっ』