「あっ……、唯花ちょっと待ってて!」



ん?どうしたんだろ……?

怜央は何かを見つけたらしく、向こうへ走って行ってしまった。

まあ怜央のことだし、自由奔放でいいと思う……!たぶん!



「ねね。君ひとりー?めっちゃかわいいじゃん!俺らと遊ばない?」

「はい?」



怜央を待っていたら、見たことのない男の人たちが話しかけてきた。

高校生……?いや、大学生にも見えるな。



「一人じゃ寂しいでしょ?絶対楽しませるからさー!」

「いや私一人じゃなっ……」

「おい、何やってんだよ」



怜央……!?え、ほんとに怜央!?声普段よりめっちゃ低かったんですけど!?



「俺の連れに手出したらお前ら全員叩きのめすから」

「は?なに言ってんだよそんなんできるわけ……」



さっきまで喋っていた人がいない、と思ったら怜央に投げ飛ばされていた。

そっか、怜央一時期柔道習ってたからな……そりゃ強いよな……。