だめだ、そんなこと言われたら怜央のこと変に意識しちゃう。これから会うのに!!



「とにかく!自分の気持ちに正直になること!これ約束!じゃあいってらっしゃい!」

「う、うん……いってきます、ありがとねお姉ちゃん」



自分の気持ちに、正直に……。

私自身にそう言い聞かせながら、待ち合わせ場所に向かう。

すでに到着していた怜央に向かって、私は一歩を踏み出していた。

日が暮れてきてあたりは暗くなっていたけど、私の気持ちは明るくなってきていた。