その夜は、花火大会で使うテクニック(?)を徹底的に叩き込まれたが、日頃から勉強して覚える習慣がついていたため難なく覚えられた。本当にいるのかわからない情報だったけど。
そして花火大会当日は、朝から大騒動。
集合は6時だってのに、気が早すぎる……。
「唯花は普段ぶっちゃけ地味だけど磨けば光る超原石なんだから!」
「私地味でいいよー、かわいさとかいらないし……」
「いるの!怜央のこと少しでも気になってるなら絶対いるの!」
私が、怜央のことを気になってる……??
そうなのかな……?
自分でもよくわからないけど、最近怜央を見る目が変わってきたのは確かだ。でもそれは気になってるっていうのか……?
「まずはスキンケアからちゃんとやんないと……。今まで何にもしないでこの素肌はうらやましすぎるんだけど!?なんでこんな肌綺麗なんだよあたしの妹!」
知らないよ……と言おうとしたけど、お姉ちゃんが口をとがらせて文句を言ってきそうだったのでやめておいた。