「あらあら〜大変ですわね」

ソニアが転んだ男の子を助け起こしたけど…手ではなく、目には見えない力…魔術で。おまけに、コントロールが効かず、男の子の体が浮いてた。

「おい、ソニア。相変わらず魔術のコントロールがヘタだな〜こう、へそで感じろよ、へそで!」

見かねたのか、おばあさまが注意するけど…。

「あらあら〜ごめんなさいーだっておばあさまのそれやると、身体が熱くなるんですもの〜魔力が強くなりすぎて服が着れなくなりますわ〜」
「はっは!いいじゃねえか、すっぽんぽん!体が熱くなるのは強い魔力の証だぜ!」

なんか…いきなりおばあさまが服を脱ぎだしたんですけど!?

「ちょ、おばあさま!いきなりこんな場所で脱がないでよ!」
「いいじゃねえか!アタシの見事な身体をサービスでみんなに見せてやんのさ!」
「それ、サービスじゃないから。ただの卑猥物陳列罪だから!」
「あんだと!?なにが卑猥物なんだよ!美しいアタシに向かって!」
「裸体全部だよ!」

あたしとおばあさまがぎゃんぎゃん言い合っていると、まだ浮いてた男の子が喚いた。

「は、早く降ろせよ!ボクはエストアール家のサルバンだぞ!ゼイレームの騎士であるお父様に言いつけるぞ!!」

手足をばたつかせながら、一生懸命威嚇する5歳児…めちゃくちゃかわいい!