大丈夫かな、知絵ちゃん……。

 そう思ったけど、何かあってからじゃ遅いと感じた私はこんなお願いをした。

「知絵ちゃん、コンビニ寄ってもいいかな? 欲しいものがあったの思い出して……」

「うん、もちろんいいよ! それじゃあたし、そこの公園で待ってるから!」

「ありがとうっ。」

 知絵ちゃんに断りを入れてから、私は急いでコンビニに入った。

 知絵ちゃんが行ったあの公園は屋根がついている休憩所があるし、日差しは避けられるだろう。

 でもきっとそれだけじゃダメだから、何か冷たいものを買わなきゃ。

 学校から出ている文化祭用のお金じゃなく、念の為持っていた自分の財布を取り出して商品棚に向かう。

 炭酸はダメだったはず……あ、後アイスも買っておこう。

 知絵ちゃんをあんまり待たせないように急いで選び、お会計を済ませて来た道を戻る。

「ごめんね、待たせちゃったよね……!」

「大丈夫だよ、全然! でも、何買いに行ってたの?」

「えっと……これ! はい、知絵ちゃんブドウバー好きだったよね?」