せやったら、あいつが居らんくなった今



俺がバスケ部に居る意味、あんねんかな…





「………そんなん言うたら、ひよに怒られてまうわな…」





ひよが居なくなってから1週間。



あの日から俺は部活に一切顔を出してない。



毎日毎日放課後になったら今みたいに屋上に来て、ボーっと空を眺めてる。





「ひよ……今、どないな顔して俺等ん事見とんのや…?」





呟く声は、誰にも届かない。



返事なんて、返ってくるはずもない。










晴れた空を見上げてるはずなのに、俺の頬に、一筋の滴が零れた。