私はその言葉に驚きを隠せなくて、涙を流す。
そして母の手を強く握りしめたまま
ずっと母に伝えたかったことを伝えた。
亡くなった母に…………ずっと後悔していた全てを。
『…お母さん…ごめんね。本当にごめんね。私が守ってあげられなかったから…これからはずっと私がそばにいるから…………もう離れないでね。』
私は母が生きていたことに感激して、ただ泣きながら母に言った。
すると母は
「いいのよ。謝らなくていいの。うん。これからもずっと一緒にいようね。あさ美は私の大事な娘よ。」
そう言って、私の大好きな笑顔で笑った。
嬉しくて、安心して
声をひきながら泣いていた。
目を覚ますとそこは母が亡くなった時から住み始めた
綾子おばさんのマンションの部屋だった。
目に映るのは真っ白な天井。
枕は濡れていて、
私は泣きながら目を覚ましたのだと気付く。