「そうそう、あさ美ちゃんにプレゼントがあるの。」



気を取り直したようにおばさんは急に明るい口調になった。


『プレゼント?』




ミルクティーを飲みながら、おばさんの方を眺めていると、


おばさんはカウンターの奥の棚から

ある箱を取り出した。





「はい!おばさんからの合格祝い。」



『えっ!合格祝い?』




私は目を見開いて、何だろうとワクワクしながらその箱を開けた。






『わあ!携帯電話だぁ。』




箱の中には、白くて可愛い携帯が入っていた。



「あさ美ちゃん、せっかく友達もできたんだからこれからも連絡取り合って仲良くしなさい。
高校でも、きっとたくさん良い友達に巡り合えるわよ。」




「おばさん!!!ありがとう!!」





私は嬉しくて、嬉しくて

ただその携帯を握りしめた。










カランカラン。