帰り道



綾子おばさんの喫茶店へ向かいながら

足取りが軽くなる。



私は2人のことを
『かんな』、『弥生』と呼び、

2人は私のことを
『あさ美』と呼んだ。






2人に、
どうしていきなり声をかけてくれたのか、と質問すると

「最近、あさ美明るくなったってゆうか…黙っていても話しかけやすいオーラが出てたから。」

と答えた。






私はそれを聞いて

私が変わったのは間違いなく裕平くんが理由だと思った。





綾子おばさんにも言われたこと。


裕平くんに会ってから、私はイキイキして見えるらしい。




裕平くんに出会えたことで、私は友達を作ることができたんだ。






ただ、純粋に嬉しかった。






「あさ美〜!!」