「今、交渉中〜。」
そう言って笑った内田さんの顔は
赤ちゃんのようにあどけなく
私はなんだか、やっと本当に信じられる友達を見つけたような気がした。
『…2人とも……私といるとみんなから避けられるかもよ…?』
「全然平気。別にいいじゃん!私は、藤井さんは辛いのにずっと頑張ってるなあって思ってたよ?」
内田さんがそう言うと
「私も!偉いなって思ってたよ。」
と岩崎さんが言った。
『……ありがとう…』
私が少し笑うと2人は嬉しそうに顔を見合せた。
嬉しいのに、上手くにっこり笑えなかったのは
嬉しすぎて泣きそうだったから。
この日、
私に2人の友達ができた。
内田 かんな
岩崎 弥生
小学校の頃とは違っていた。
頑張らなくても、上手く話せていた。
もう今までの私とは違う。