確かに、私は変わったのかもしれない。
自分を外から見ることはできないから、どんな風に明るくなったのかは分からないけれど
確かなことは私自身が前よりも楽しく生きているということ。
『……裕平くんは大人だし、話も上手だから…。』
「裕平くんをあさ美ちゃんに紹介してよかったわ。」
おばさんは嬉しそうに笑った。
「彼も、家の会社が偉大でしょ?だからずっと親の言うとおりにしてきたみたいだし…息詰まってるのよ。」
『……そっか。立花建設って有名だもんね。』
「息抜きしたくてうちの店に来てくれてるの。きっとあさ美ちゃんが裕平くんに心を開けたのは彼の苦労が人柄の良さに出ていたからなんじゃないかな。」
明日の放課後会えるのに
今すぐ裕平くんに会いたくなった。
何も話さなくていいから
とにかくあの笑顔が見たいと思った。
私は彼によって
少しずつ光のある場所へ…
向かい始めていたんだ。