大城 絵里ちゃんという可愛らしい女の子がいた。
同じクラスの中でみんなから人気者の絵里ちゃんは、いつもレースやフリルの着いた可愛い服を来ていた。
髪は長く、顔はハーフのように整った顔をしている。
とにかくみんなの憧れだった。
私とは正反対の、光を浴びているように眩しい存在。
ある日の休み時間、
そんな絵里ちゃんに初めて声をかけられたことで、私の生活は変化をとげる。
「藤井さん、一緒に遊ぼうよ。」
何人かの友達を連れた絵里ちゃんは
一人で空白の時間を過ごす私に笑って声をかけてくれた。
「一人でいても寂しいでしょ?」
そう言って私を輪の中に入れてくれた。
絵里ちゃんの周りにいる子たちは最初はためらっていたが、絵里ちゃんの行いに従うように私と仲良くなろうとしてくれた。
彼女の一言で、私は前より人と話せるようになり
毎日が楽しくなった。
絵里ちゃんが好きだった。
絵里ちゃんは憧れだった。
眩しいくらいに…