お通夜が終わり、私はまだ茫然と座っているしかなかった。








飾られた写真の母は、静かに笑っている。


ねえ





なんでこんなことになったの?



私が悪い子だから?


私がいけないから?






寂しい時、いつも母は隣にいてくれた。




外では上手く人間関係を築けない私でも


家に帰ると少し楽になれた。

それはやっぱり

母だけが見捨てずにいてくれたからなんだ。






どうして身体を張って

父から母を守れなかったんだろう。


母はいつも守ってくれたのに、私は何もしてあげられなかった。





私は、本当の意味で

一人になってしまった。






こんなことなら


母と一緒に私も殺してくれればよかったのに。





何度も涙が溢れだす。


身体中の水分がなくなってしまうんじゃないか、と思うほどに




涙は尽きなかった。