不登校になってから2年が過ぎた。
1日のほとんどを部屋にこもって過ごす私の肌は
まるで陽の光を知らないのか、というほど白かった。
学校には行っていないため、成績は最悪だった。
担任の若い女の先生は、よく心配して家に来てくれていたけど、
私が部屋から出る気になれない時は、母と玄関で少し立ち話をすると帰っていった。
母はすごく心配していた。
毎日、朝昼晩と部屋の前にご飯が置かれる。
食欲がない時もあったけれど、
あるときはきちんと食べた。
父がいないときは
リビングで座って母と一緒にご飯を食べた。
外に出るのが怖かった。
引きこもれば引きこもるほど、
自分の世界だけに寝転んでいたかった。
知らない世界には行きたくなかった。
精神的に周りを拒絶するようになった私を
母だけは
いつまでも見捨てないで、見守ってくれていた。