月曜日
6限目の授業を終えた私は英語のテキストを枕に眠りについていた。
右手にはかんなと弥生と3人で色違いで買ったシャーペンを握ったまま。
「おーい、あさ美。もう授業終わってんぞー。」
ふと、目を覚ますと私の前には陸が座っていて
教室にはもう誰もいなかった。
『…私……5限目からずっと寝てた………』
目をこすりながら、まだふわふわした世界を見つめる。
「すっげー睡眠力だな。」
陸は呆れたように私を見て笑う。
『…誰も起こしてくれずに帰るなんてヒドイ…』
「いや、あさ美が起きなかっただけだろ。」
また陸はケラケラと笑う。
「お前ヨダレたらしてたぞ。」
『嘘ー!?』
「嘘。くくくっ……」
私は陸の肩をバシッと叩き笑みをこぼしながら
陸を見つめた。