「どう?最近学校。」


寝る前に陸からの電話。

そんなこと明日直接話せばいいのに陸は四六時中私のことを気にかけてくれている気がした。



『充実してるよ。陸は?』


「俺も。あさ美が元気だから嬉しい。」




電話越しに聞こえる陸の声は私が知っている幼い時のままの陸ではなかった。


確実に時間は流れ、

私も陸もみんな変わってきている。






ねえ、お母さん

私はずっとどうしようもない子だった。


悪ぶって反抗するような子の方がもっと解消法もわかりやすかったかもしれない。


私は悪ぶるどころか、いつも周りに怯えて殻に閉じこもっていたから



わかりにくかったよね。

たくさん心配をかけたね。




お母さんと別れてから

1年間で色んなことがあったよ。



初恋をした。

受験、再び始まったイジメ、

失恋、自殺を試みて、


生きてることで涙されるぬくもりを知り

初めて……彼氏もできた。






私は…





少し大人になったかな?