陸…………………
………今………なんて?
「あさ美、返事は?」
『えっ…?返事…?』
私がオドオドしていると、陸は真剣な顔をまたクスっと笑う表情に変えた。
「俺、あさ美が飛び降りた時………なんで何もしてやれなかったんだろうって………すごい悔やんだんだ。あさ美が目を覚ました時、決めたんだ。」
『……決めたって…?』
「これからもずっとあさ美のとなりに居ようって。あさ美が嫌がっても、あさ美から離れない。」
陸は私の手を優しく握った。
「あさ美がいないと俺の人生はあり得ない。俺は小さい時から誰よりも近くであさ美を見てきたから、誰よりもあさ美のことを思ってる自信がある。」
これって…………
もしかして
「あさ美、俺と付き合って。」
その、“もしかして”だった。
人生で初めての告白をされた。
告白なんてしたことのないまま勝手に失恋を経験した私が。