『…陸…ごめんね。…もう死のうなんて考えない。』

「当たり前だよ。次あんな真似したら本気で殴るからな!」


陸は笑いながら私のほっぺたをグーで殴るフリをして私をからかう。


私が顔を背けて笑うと、同じように笑った陸の口から白い歯が見えた。


『陸、いつもそばに居てくれて………ありがとう。』




私がそう言うと、陸は笑顔を戻し真剣な眼差しで私をみた。






陸……………?


私の言葉、ちゃんと聞こえてた??





突然、笑みが消えた陸の顔を不思議そうに見ている私に

「ずっと居ようよ。」


静かに言う。



『…?』


「これからも………ずっと居よう。大人んなって働き出しても…年とってじいちゃんばあちゃんになってもさ…。」





陸の言葉の意味が幼なじみとしてのものなのか

解釈するのに戸惑っていると



陸はやや下向きだった顔をあげてハッキリ言った。






「ずっと好きだった。」