また孤独な日々に逆戻りした私は
学校で些細な暴言を浴びせられた。
「汚ーい。今日の服、昨日も着てなかった?」
「やっぱり貧乏な人って嫌だねー。すぐに人のもの盗ろうとするんだから。」
「絵里ちゃん、前から狙われてたんじゃない?絶対そうだよ。」
「怖ーい。」
こんなことなら
最初からずっと一人のままでいればよかった。
あの頃のままなら
ただ一人でいればいいだけ。
こんなこと言われることもない。
ノートを破られたり
傘をどこかに捨てられたり
ランドセルの中にゴミを入れられたり
こんな屈辱を味わうことなんてないのに。
小学5、6年と
続いて絵里と同じクラスになってしまった私は
どこにいても、たちまち一人になった。
みんな憧れの絵里ちゃんにつく。
彼女の言うことを信じて、私を避ける。
汚いものを見ているような目で見るんだ。
嫌がらせが
なくなることはなかった。