重い足取りで学校へたどり着いた。
教室に入ると、
クラスの視線がこちらへ集中する。
気にするな、と言い聞かせながら自分の席へ向かうと
私の机にはたくさんのゴミが乗っていた。
…………………
…………なにこれ………
絵里たち5人は私の反応を見て喜んでいる。
「誰かさんの机、臭いんですけど〜」
「ほんと。臭いんだけど!人間から匂ってんじゃないの?」
そんな声を飛ばしてくる5人の方を見ると
絵里が嘲笑って言った。
「早く消えてよ。昔から…………目障りなんだよね。」
クラスの他の子たちは、いつも一部始終を見ていても
見てみぬフリをするだけで助けてはくれなかった。
みんな、絵里を正しいと思っているから。