絵里は自分の席からこちらを笑って見ていた。
長い脚を組んで、お嬢様気分で。
私がどんな思いで頑張ってきたか…
あんたらなんかに分かるわけがない。
心の中で何度もそう怒りをあげた。
私は地獄を見たんだ。
その辛さを抱えて、はい上がってきたんだ。
いつでも、どこでも
可愛くて金持ちってだけで
好き放題に生きてきた絵里に私の気持ちがわかるはずがない。
私はまた孤独に包まれた。
佳代と千春は
絵里に誘われて一緒にお弁当を食べるようになった。
嬉しそうに笑う2人を見て、友達なんてそんなものかと思う。
それから絵里を中心に
ナギサ、ユキ、佳代、千春
この5人は
些細な嫌がらせを繰り返し私を苦しめた。
ねえ、お母さん
私やっぱり
あの時お母さんと一緒に殺されたかったよ。
だって、この世は暗すぎる。