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まず最初に私達がやったことは前回と同じことだった。
私は渡り廊下に結のことを呼び出したのだ。

結は小柄で少しぽっちゃりしていて小動物みたいな可愛さがある。
女子生徒からは同年代なのに妹みたいだと好かれていることが多かった。


「話ってなに？」


小首を傾げて聞いてくる結は確かに可愛い。
色白でプニプニとした頬をつつきたくなる。

できれば結を傷つけたくはないけれど、これはゲームなんだから仕方ないことだった。


「ごめんね、こんなところに呼び出して」


渡り廊下には相変わらず生徒たちの姿がなくて寂しい。
放課後になると幽霊が出るとか、そんな噂まである場所だった。
そのためか、結はここに来てから落ち着きなく周囲を見回している。


「ううん、いいよ。で、話って？」


早く話を終わらせて教室に戻りたいんだろう。
結はせっかちな様子で話を進めようとする。


「言おうかどうしようか悩んだんだけど……」


そこで言葉を切って悩んでいるフリをした。