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昨日とは違う光景に教室内は少しざわめいていた。
教室に残った洋子が玲香のカンニング歴を他の生徒たちにバラしていく。

きっと全部本当のことなんだろう。
こんなところで嘘をついて、それが嘘だとバレたら今度は洋子の立場が危うくなるからだ。


「玲香ってほんっと最低」

「勉強できないくせに、洋子を脅して無理やりカンニングしてたんだね」

「顔がいいからって調子に乗ってるよね」


洋子が説明した話は次第に尾ひれがついて過激化していく。
それを止めることは、もうできないのだった。