今日もアミルと一緒にお出かけをする。この前アミルが「似合うと思う」と言ってプレゼントしてくれた黄色のワンピースに袖を通し、ホテル従業員の寮を出ると、寮の前でアミルはすでに待っていてくれていた。

「アミル、待たせちゃってごめんなさい」

「いいよ、俺もさっき来たばかりだからさ」

アミルに手を握られ、私たちは歩き出す。まるで恋人みたいだけど、私たちの関係は恋人じゃない。ハグやキスなんてしたことがないし、手を繋ぐのはきっとお互いがはぐれないようにするためだ。

「ワイルド・ワディ・ウォーターパーク、すっごく楽しみ！ずっと行ってみたかったんだ！」

「今日は暑いから、水遊びにはもってこいだね」

今日遊びに行く場所の話で盛り上がる。今日二人で行くのは、水がテーマのアミューズメントパーク。ウォータースライダーなどのアトラクションが数多くあって、手ぶらで行っても水着や日焼け止めが買えるんだ。

「仕事はどう？もう慣れた？」