「えっ、なんですか……?」

「これは幼なじみとして言わせてもらうが……、真紘は昔から周りに過大な期待を背負わされて、そのプレッシャーがストレスとなり、いつしか薬に頼るようになっていたんだ」



真紘さんにそんな過去が……!?

薬に頼るほどって……それくらい荷が重く感じてたんだな……。



「この学校で、生徒会メンバーである俺たちとほぼ一日中過ごすようになってからは、こうやって倒れる頻度も少なくなっていたんだが……」



それでも倒れたってことは、つまり。



「真紘さんは今でもお薬を飲むことが多かったんですね……?」

「…………そうだな」



悲しそうな表情をする隼人さん。それだけ真紘さんを心配してるんだな、と感じる。

私は真紘さんはかっこよくて、何でもできて、優しいだけだと思ってた。その裏側にある真紘さんの苦しみにも気づかずに。

……私が看病するんだ。会長補佐として。ルームメイトとして。そして、同じ生徒会の仲間として。