生徒会の皆さんならまだ残ってたはず……、隼人さんはついさっき話したばかりだし、帰ってないといいけど……。
「隼人さん!!助けてください!」
「どうした優、そんなに慌てて……」
「真紘さんがっ、倒れてて……っ!」
「はっ……!?」
私がなんとか真紘さんの様子を伝えると、隼人さんはものすごい勢いで真紘さんのもとへ向かってくれた。
それからの記憶は、私には残っていない。
隼人さんによると、過度な焦りと不安もあり、一心不乱に真紘さんを介抱していたらしい。
私が目を覚ましたときには、病院にいた。
「あ、優も起きたな」
「あ、れ……真紘さんはっ!?どうなりましたか!!?」
「真紘なら適切な治療も受けて、今は寝ているだけだ。」
よかった……。
真紘さんに何かあったらと考えると怖くなる。私に幸せな日々をくれた張本人なのだから尚更。
「それで、真紘のことなんだけどな?優に伝えておかなければいけないことがある」