「それで、お父さんも断ろうと思っていろいろ説明したんだけど、うまく話を丸め込まれちゃって……。ごめんな優、もし嫌だったらもう一回ちゃんと話しに行くからな?」



お母さんとお父さんが何言ってるか全然わからないよ……?

え、つまり私が男子校に入学するってこと!!?女子なのに!?

いや、まあ正直行ってみたい気持ちもあるんだけど……。



「私は……普通に生きてたい……かな」

「それってほんとに優の考えなの?」



えっ……。

お母さんが私にこんなことを言うなんて、初めてだ。



「少しでも行ってみたいと思ったら入学してみればいいし、行きたくないって思ったら予定通り、合格したところに入学すればいいのよ。お母さんたちは選択肢を増やしただけ。決めるのは優なんだから。」



決めるのは、私……。

男子校に潜入……正直めちゃくちゃ興味ある!



「お母さんお父さん、私男子校に入る!女の私が入れるなら、どんなものか体験してみたい!」