「真紘さん、どうしたんですか?」
「優のこと呼びに来た」
……ん??
私のこと呼びに来た??なんで??
すると心の声が読めているのかと言うように、真紘さんが答えてくれた。
「生徒会の会議だ。放課後なら俺の部屋でやるんだが、昼休みの臨時集合だから生徒会室に。」
「ちょっ……待ってください!優はまだ昼飯も食ってないし……」
「俺たちが用意するから心配しなくてもいい、余計なお世話だ。優、行くぞ」
真紘さん、樹には何故か毒舌……。
いや、もしかしてこっちが本性!?樹が言っていた冷酷王子ってこのことか……!
そんなことを考えているうちに、私は真紘さんに連れられて生徒会室へと向かっていた。