何なんだ面白いって!しかもものすごい美形男子に見つめられて照れない女子がいるとでも!?



「あの、あんまじっと見られると照れます……。ご飯も食べれないです!」



すると真紘さんはふっと笑って席を外した。

あれ、どこか行くのかな……?



「え、あれ……真紘さん?」

「じゃあ優がゆっくり食べれるように、少し離れて見ているのは?」

「それもだめですっ……!」



私が今いるところよりちょっと玄関に近い棚の横で、真紘さんがこっちを見ている。

どういう状況なのこれは!!



「……しょうがないな、俺は先に学校行ってるからな?戸締り頼む」

「あっ、はい!いってらっしゃいです!」



あーあ、真紘さん行っちゃった……。

って、あれ!?何考えてんの私!

朝食を食べ終わり、私もバッグを持って、学校へと向かった。

―――もちろんしっかり戸締りをして。

自分の教室に入ると、樹がこっちに寄ってきた。