私は会計の仕事を終わらせて、隼人さんと一緒に寮まで戻ってきた。生徒会室と同様、生徒会寮も初めに見た普通生徒の寮より豪華な建物になっている。

でもここからが一番気を付けないといけないところだ!がんばれ私!

お風呂のときや寝るときに万が一私が女だとバレたら、せっかく入学したこの学校から去らなくてはいけなくなるかもしれない。



「じゃあまた明日な、優」

「はい!また明日です、隼人さん!」



隼人さんが自室に入っていき、私も自分の部屋(正確には会長さんと私の部屋)へ向かった。

部屋に入ると、まだ会長さんは戻ってきていないようだった。

あれ、まだお仕事してるのかな……?生徒会長って大変だろうしな……。



「あっそうだ、会長さん帰ってこないうちにお風呂入っちゃおう!」



会長さんが帰ってきたとき用にメモを残し、私は先にお風呂に入らせてもらうことにした。

ウィッグを取り、髪をほどくと、本来の姿の私がいた。