「はっ……はいっ!」
そして大きな扉が重々しい音を立てて開かれた。
この先が、生徒会室―――!
「生徒会へようこそ、空野優」
わあっ…………!!
ただでさえめちゃくちゃ綺麗だった私の教室よりさらに綺麗!そして広い!
私が生徒会室の豪華さに驚いていると、ずっと一緒についてきてくれた人に軽く頭を叩かれた。
「ぼーっとするな。まだ生徒会の仕事も役員も説明していない」
「あはっ、なんか抜けてるねその子!おもしろそー」
かわいらしい顔立ちの小柄な人に笑われていた。
おもしろそうってなに!?おもしろそうって!
「俺は佐伯隼人。こいつが早乙女凛空。こんな見た目して引くほど腹黒。」
「腹黒!?俺が!?何言ってんのはやちゃーん?」
「はやちゃん言うな。それと、今あっちで作業してるのが宇賀大希。」
さっきの人……隼人さんの目線の先にいたのは、フードを深くかぶった背の高い人だった。