私は、生まれて初めて口から声というものが出た。

これが人生で最初に、口から出た言葉だ。


そして、最後の言葉。



気が付くと、眩い光の中からもう一人の私が微笑みながら、手を差し伸べた。

それに触れると、すべてが泡のように消え去った。