「主治医や児童相談所の方から














事情は伺っております。














主治医の判断で基本的に面会は














どなたであっても、お断りしています」














父親「なら退院させるからよ、」














「申し訳ありません、それもできません














主治医の判断はもちろん














井出さん本人がご家族には会いたくないと」














父親「あいつには、何もしてないんだよ














全部あいつの勝手な妄想なんだよっ！」














「何を言われても面会は許可できません














ご理解お願いします、」














父親「ちっ、もういいよ」














凛の父親はいきなり立ち上がって














部屋からでて、病室を覗き始めた














父親「この病棟にいることは














分かってるんだよっ！」














「やめてくださいっ！」














俺は必死で止めようとした














けど、力はかなわなかった














何度も何度も突き飛ばされて














父親「お、ここにいるじゃねぇか」














「ほんとに、お願いします。














帰ってください、お願いします」














どうしても凛に会わせるわけには














いかなかった。














凛の病室のドアを開けさせないように














全体重をかけた。














父親「おまえ、ほんとに邪魔だよっ！」














そう言われて、投げ飛ばされた














ｶﾞﾗｶﾞﾗ














凛「...お父さん、」














父親「凛、帰るぞ」














凛「...イヤッ！」














Ns「春叶先生っ、大丈夫ですか！」














「大丈夫だから、ヘルプよんで」