春「...」














京「これは、縫ったほうがいいと思う」














愛「縫合セット、机の上に置いてある」














京「ありがと、














はる、麻酔打つから動かないでね」














春「...」














京「...やっちゃうね」














みんな静かに処置が終わるのを待っていた














京「はる、終わった」














春「...」














春はずっとうつむいて何も話さない














京「はーる、」














春「...」














京「凛のこと守ってくれてありがとな」














そういって京は春を抱きしめた














春「けい、グス」














京「泣くなって」














春「俺、何もできなかった...」














京「なんでそう思うの、」














春「凛のこと守れなかったし、














凛がパニックになってるのに














そばにいてあげられなくて...」














京「春は、ちゃんと凛のこと守れてるよ














パニックになってるのに














そばにいなかったのは、














血が流れてる姿見たら、凛が














もっとパニックになるって














分かってたからだろ、違う?」














春「ううん、違くない」














京「それに、春の、その傷で














暴れてる凛のこと抑えるのは














難しかったと思う。」














春「うん、」














京「だから、心配しなくていい」














そういって京は春の頭をなでた。














春も少し落ち着いてきたし、














今なら説明できるかな














「はる、お話できる?」














春「うん、」














「ゆっくりでいいから、話してみて」