「うん、状況説明してくれる?」














Ns「私も詳しくは知らないんですが、














井出さんのお父様という方が














面会にいらしてたんですが、














お断りしたんです。」














凛ちゃんは基本的、両親でも














面会できないようにしている














その理由は説明するまでもない














Ns「ただ、納得していただけなくて














病棟にいらしてた春叶先生が














対応してくださってたんですが、














お父様が井出さんの部屋を見つけてしまって














井出さんに暴力を」














「それでパニックになったのね、」














Ns「はい。かなり過呼吸が酷いので














安定剤を打とうとしてるんですが














どうしても打てなくて、」














「うん、分かった。














病院についたから、すぐそっち行く














無理に安定剤打とうとしなくていいから














自傷行為だけはさせないで」














Ns「分かりました、伝えます」














京「凛のことだよね、」














「父親が面会にきて、パニックになったって」














京「は、どういうことだよ!?」














「それは後で」














愛「今はとりあえず、急ごう」














凛ちゃんの病室の前には














床に座り込んでいる春がいた














京「はる!」














右手から血がでてるのが分かった














春「俺はいいから凛のこと頼む」














京「分かった」














ガラガラ














京「凛!」














凛ちゃんは床に座り込んで泣いていた














ただ依然、息はすごく苦しそうだった