樹「座りな」















春はドアの前で立っていて














樹は春の前の椅子に座ってる














話すまで終わらないやつだ、これ














樹「京、さっきのなに?」














「...」














樹「止めたよね、俺」














「はい、」














樹「なんであんなこと言ったの」














「...」














樹「黙ってないで、














自分の口から説明しな。」














「伝わってないと思った、」














樹「何が」














「俺が凛のこと大切に思ってること」














樹「今もそう思ってんの」














「少し思ってるかもしれない、」














樹「そう思うことを否定はしない














伝えるな。とも俺は言わない。














ただ伝えるタイミングは考えなきゃいけない」














「...」














樹「それに、パニックになった凛ちゃんを














放ってどっかいっちゃうのはだめ















順序を考えな、分かったね」














「はい、」














樹「一応いうけど、愛ちゃんにも














報告しとくからね、覚悟しときなよ」














「...はい」














樹「春にもお礼言いなね














凛ちゃん、落ち着かせたの春だから」














「ありがと...」














樹「じゃあ、この話終わりで」














そう言って、樹は部屋を出ていった














春「凛のところ行ってあげなよ。」














「うん、行ってくる」














春にお礼を言って、俺も部屋をでた














ガラガラ














凛「けい、」