「え、まさか」














春「流石に行かせてないよ、














ただ、かなり思い詰めてるみたいで」














「そうか、」














海で何をしようとしてるのかなんて














少し考えれば、分かっちゃうよな。














春「あと、凜たぶん腕切ってると思う」














「うーん、」














春「かなり深い傷が少しだけ見えてさ」














「縫合が必要な感じか、」














春「うん、たぶん」














「なるほどね、」














凜の今の状態だと麻酔が打てない














麻酔どころか薬全般だめだな、














樹「ヘルプつこうか?」














「とりあえず俺だけで行ってみるよ」














樹「なら任せた」














色々考えながら、凜の部屋に向かう














「入るね〜、」














音楽聞いてるのか














トントン














「凜」














イヤホンで俺の声聞こえてない様子














だから、イヤホンを耳からとって














ケースに収納した。














「凜、ただいま」














「おかえり」














その声には元気がない














「凜、腕見せて」














唐突にこんなこと聞くものどうかと思う














だけど、今の凛には何も通用しないから














凜「なんで」














「ベットの上、見た?」














凜「え」














入った時、1番最初に目に入ってきた














出血したであろう大量の血














「出血してる量も多そうだし














心配だから見せて」














凜「京に見せたくない」














「樹だったらいいのね」














そうは言ってみるけどたぶんそうじゃない














凜「樹くんにも見せたくない、」














「凜」














凜「だって薬つかうもん」














やっぱりそこだよな、